は、複雑さが抑えられた低消費電力の2イーサネット・ポート・スイッチで、10BASE-T1L PHYとシリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)1個を搭載しています。このデバイスは、低消費電力という制約のあるノードを使用する産業用イーサネット・アプリケーション向けに設計され、ロング・リーチ10Mbpsシングル・ペア・イーサネット(SPE)についてIEEE® 802.3cg-2019™イーサネット規格に準拠しています。スイッチ(カット・スルーまたはストア・アンド・フォワード)としては、2個のイーサネット・ポートとSPIホスト・ポート間での様々な接続構成をサポートしており、ライン、デイジーチェーン、またはリング・ネットワーク・トポロジ向けに柔軟なソリューションを提供します。
ADIN2111は、最大1700メートルのケーブル伝送距離をサポートし、77mWの超低消費電力を実現しています。2個のPHYコアは、IEEE 802.3cg規格で定義されている1.0V p-pと2.4V p-pの動作モードをサポートしており、1.8Vまたは3.3Vの単電源レールから動作できます。ADIN2111は非管理構成で使用でき、その場合はデバイスが2個のイーサネット・ポート間でトラフィックを自動的に転送します。
このデバイスには、スイッチ、MAC(メディア・アクセス制御)インターフェースと関連するすべてのアナログ回路を搭載した2個のイーサネット物理層(PHY)コア、および入出力クロック・バッファリングが統合されています。また、内部バッファ・キュー、SPIとサブシステム・レジスタ、リセット/クロック制御およびハードウェアのピン配置を管理するコントロール・ロジックも含まれています。
ADIN2111には電源電圧モニタリング回路およびパワーオン・リセット(POR)回路が内蔵されており、システムレベルの堅牢性を高めています。ホストとの通信用の4線式SPIは、OPEN Alliance SPIまたは一般的なSPIで構成できます。どちらのモードも、オプションのデータ保護または巡回冗長検査(CRC)をサポートしています。
アプリケーション
ビルディング・オートメーションおよび消防防災
ファクトリ・オートメーション
エッジ・センサーおよびアクチュエータ
条件監視および機械接続