アップコンバータ(トランスミッタ)、ダウンコンバータ(レシーバー)、LOチェーンを2×または4×乗算器のオプション付きで1つのチップ内に統合
RF周波数範囲:24GHz~29.5GHz
LO入力周波数範囲:
x2モードでは8GHz~15GHz、x4モードでは5GHz~7.5GHz
オプションのオンチップ・ハイブリッドにより、複素IF動作(IFモード)に対応
差動ベースバンドI/Qから直接コンバージョン(ベースバンド・モード)
プログラマブル・ベースバンドI/Qコモンモード電圧
コモンモード入力ピンで必要なコモンモードをトラッキング、電圧範囲0V~1.5V
オプションで、トランスミッタとレシーバーとの間にRFスイッチ・ポートを内蔵
インピーダンス50Ωに整合したシングルエンドRF入出力およびRFスイッチ・ポート
インピーダンス50Ωに整合したシングルエンドLO入力
低位相バリエーションとゲイン制御の関係
アップコンバージョン・モード
サイドバンド除去比とキャリア・フィードスルーの最適化
LOフィードスルー・キャリブレーションのためのエンベロープ・ディテクタ
ダウンコンバージョン・モード
イメージ除去およびI/Qアンバランスの最適化
ベースバンドI/QのDCオフセット補正
レシーバーのゲイン設定を行うためのレシーバー・ミキサー用パワー・ディテクタ
LOチェーンの機能
可変ゲインにより、様々なLO駆動強度に対応
360°位相制御シフタによりLO同期を実現
プログラマブルLO高調波除去フィルタ
I/Q位相補正
外部ピン使用により高速でのTDDスイッチングを実現
アレイ・キャリブレーション用キャリブレーション・プローブ
3線式または4線式のSPIを介してプログラム可能、ADMV4828 インターフェースとの互換性
131ボール、6mm × 6.5mm BGAパッケージ
ADMV1128は、シリコン・オン・アイソレータ(SOI)のマイクロ波アップ/ダウンコンバータです。5G無線設計向けに最適化され、24GHz~29.5GHzの周波数範囲で動作します。
アップ/ダウンコンバータの両方に2つの周波数変換モードがあります。一方のモードはシングルエンド信号または複素中間周波数(IF)信号との変換用で、信号は変換後にオンチップ90° IFハイブリッドを通過します。これを、IFモードと呼びます。
もう一方のモードは、差動ベースバンドの同相/直交位相(I/Q)入出力を直接変換するもので、ベースバンド・モードと呼ばれています。I/Qベースバンド出力のコモンモード電圧は、0V~1.5Vの範囲でプログラムできます。SPIによって直交位相の微調整が可能となり、I/Q復調の性能を最適化できます。