低位相ノイズのVCOを備えたフラクショナルNシンセサイザ
Kバンド直交復調器
4線式SPIを介してプログラム可能
RF動作周波数範囲:17GHz~22GHz
LO内部周波数範囲:17GHz~21.5GHz
両側波帯ノイズ指数:5dB(最大変換ゲイン時)
出力積分位相ノイズ1kHz~10MHz:50dB
変換ゲイン制御範囲>50dB
IM3 −54dBc(コンポジット入力レベル−30dBm、ΔfRF = 1MHzの場合)
3ベースバンド、SPI選択可能LPFのコーナ周波数:ベースバンド・パスごとに125MHz、250MHz、500MHz
ADMV4540は、高集積直交復調器で、シンセサイザを内蔵しており、次世代のKバンド衛星通信に最適です。
ADMV4540のRFフロント・エンドは、2つの低ノイズ・アンプ(LNA)パスで構成されています。これらのパスはそれぞれ、最大ゲイン時に最適な5dBのカスケード両側波帯ノイズ指数を実現し、更に外付け部品を最小限に抑えます。2つのパスがあることで、アンテナ偏波のサポートが可能になります。LNAパスの選択はSPIを通じて行うことができます。
このとき、LNAの出力が、同相/直交(I/Q)ミキサーを使用してベースバンドへダウンコンバートされます。その後、I/Qミキサーの出力は、完全差動、低ノイズ、および低歪みのプログラマブル・フィルタおよび可変ゲイン・アンプ(VGA)に送られます。各チャンネルは、帯域外の大きな干渉源を除去すると同時に目的の信号を信頼性の高い方法で増幅できるため、システムのA/Dコンバータ(ADC)での帯域幅と分解能の要件が軽減されます。ADMV4540は、チャンネル間で優れたマッチング性能を発揮し、ゲインと帯域幅のあらゆる設定で高いスプリアスフリー・ダイナミック・レンジ(SFDR)を実現するため、高密度コンステレーション、マルチ・キャリア、および近傍干渉を伴う衛星通信システムに最適です。
125MHz、250MHz、500MHzの3つのフィルタ・コーナは、いずれもシリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)を介してプログラム可能です。フィルタは、141MHz、282MHz、565MHzの−3dBコーナ周波数で6次バターワース応答を実現します。565MHzを超える動作では、フィルタをディスエーブルして完全にバイパスすることによって、−3dB帯域幅が最大900MHzに拡張されます。