A1230 はデュアル チャネル、バイポーラ スイッチで 2 つのホール効果センサー エレメントがあり、それぞれ個別のデジタル出力で速度および方向信号を処理できます。ホール エレメントはフォトリソグラフィで 1 µm 以上まで位置合わせされます。2 つのアクティブなホール素子間の機械的位置の精度を維持することによって、ファインピッチ検出で発生する製造上の大きな障害を取り除きます。A1230 は、厳しい自動車および産業環境に配置されたリング磁石ベースの速度システムや方向システムに最適な高感度、温度安定性に優れた磁気センサーです。
A1230 モノリシック集積回路 (IC) には 2 つの独立したホール効果バイポーラ スイッチが 1 mm 離れて配置されています。デジタル出力は位相が一致しないため、適切なリング磁石設計 (交流極リング磁石) と接続すると出力は直交位相になります。これにより速度信号と方向信号の処理が容易になります。超低ドリフト アンプにより、スイッチ間の対称性が確保され、信号の直交位相を維持します。Allegro® の特許取得済みの高周波チョッパ安定化法は各チャネルのオフセットを解除し、指定された温度および電圧範囲全般で安定した動作を実現します。
また、高周波数チョッパ回路により、IC 内部のデジタル コンパレータの入力端子のアナログ信号対ノイズ比が向上します。結果として、A1230 は高性能モータ コミュテーションに欠かせない業界トップのデジタル出力ジッター性能を実現します。オンチップの低ドロップアウト (LDO) レギュレータにより、広範な動作電圧範囲にわたってこのデバイスを利用することができます。Allegro でのポストアセンブリの工場出荷時設定により、2 つのスイッチ間が対称になっている高感度スイッチポイントが提供されます。
A1230 は 8 ピン SOIC 表面実装型パッケージ (L) とプラスチック製 4 ピン SIP (K) で提供されます。共に –40°C ~ 150°C の温度範囲で利用できます。各パッケージは鉛フリーで、リードフレームは 100% 曇り錫でめっき加工されています。