NIR-Borescope-640-EX は水蒸気改質炉並びに分解炉管を対象とした、短波長赤外放射ボアスコープ画像カメラです。温度測定、加熱炉の最適化、ならびに監視を連続的に行います。
Ex nA IIC T4 Gc、ゾーン 2 に規定されるガス雰囲気での使用について、ATEX および IECEx 認証済みで、クラス I、区分 2、グループ A、B、C、D T4について米国とカナダでCSA認証済みの、NIR-B-640-EX は、リアルタイムの連続的高精度の温度測定とともに、炉管壁面および耐火壁表面双方の高分解能熱画像を提供します。 カメラはワイドダイナミックレンジの最新画像技術を駆使して、 600 ~ 1800 ℃ (1112 ~ 3272 ℉) の単一範囲における温度を測定します。本製品は炉管や加熱炉壁面など、視野内の温度差が大きいアプリケーションに最適です。
NIR-B-640-EXでは、実証済みの NIR の熱画像技術を利用して、またオートメーションによりデータ精度を改善しながら、耐火壁の温度を正確に連続して測定できます。同時に、危険エリアへ作業員が定期的に出入りする必要性がなくなるので、人員へのリスクを低下させます。 NIR-B-640-EX は放射率の変化に伴う誤差を最低限にとどめるために最短波長を使用しているので、改質炉または分解炉の寿命にかけての、極めて高精度の温度測定点データの取得、保存、傾向を得ることが出来ます。画像およびデータ処理ソフトウェアは長期間にわたるデータ傾向の推移追跡をサポートしており、プロセスの最適化が達成できるので、潜在的な突発事故を避けることが出来ます。
高分解能の画像は広角視野(90度 x 67.5度、44度 x 33度)なので、同列にある複数の改質炉または分解炉管の撮像・撮影を同時に行うことが出来ます。 先端技術の画像とデータのデジタル通信は安全エリア内制御室でのリアルタイム表示が出来ます。 画像により、ユーザーは加熱炉のパフォーマンスを監視・最適化出来るので、高温と低温エリアを簡単に識別して、不均一な加熱やガス混合をリアルタイム表示で視覚化しながら補正することが出来ます。 正しく動作していない始動段階中のバーナーは明確に識別可能で、非定常火炎衝突(flame impingement)があった場合もその影響を見ることが 出来ます。
正確な高温測定 - 高度な熱画像でプロセス制御を最適に
リアルタイムで熱データを高解像度視覚画像に組み合わせ - 真にリアルタムの加熱炉の最適化が可能になり、改質炉の寿命を損なうことなくエネルギー効率を向上させることが可能に
短波長センサー - 放射率の変化への低感受性
専用ソフトウェア - データポイント、関心領域、自動アラーム、長期データトレンド分析、システムの相互接続性 (DCS、OPC)