ADV202は、シングル・チップによるJPEG2000コーデックで、画像圧縮規格JPEG2000(J2K)-ISO / IEC 15444-1で規定される高度な品質と機能性を活用できるビデオ・アプリケーションや高帯域幅の画像圧縮アプリケーションを対象しています。
ADV202では、JPEG2000画像圧縮規格の求める大量の演算処理を実行するほか、JPEG2000に完全準拠したコード・ストリーム生成を多くのアプリケーションに提供します。
ADV202には専用のビデオ・ポートがあり、ITU.R-BT656、SMPTE125M、SMPTE293M(525p)、ITU.R-BT1358(625p)、SMPTE274M(1080i)、SMPTE296M(720p)などの一般的なデジタル・ビデオ規格とのグルーレスな接続を提供します。また、プログラマブル・フレーミングとバリデーション信号を使用して、他のさまざまな高速同期型のピクセル・フォーマットやビデオ・フォーマットにも対応できます。
ADV202は、可逆モードでは40MSPSのレートで、不可逆モードではさらに高いレートで画像を処理できます。ADV202は、専用のウェーブレット変換エンジン、3つのエントロピ・コーデック、内蔵メモリ・システム、完全なJPEG2000圧縮 / 伸長ソリューションを提供できる組込みRISCプロセッサを備えています。
ウェーブレット・プロセッサは、不可逆モードの9/7ウェーブレット変換と、可逆モードと不可逆モードの5/3ウェーブレット変換に対応しています。エントロピ・コーデックは、Maxshift ROIを除くJPEG2000 Part 1仕様のすべての機能を提供します。