AD7417とAD7418は、温度センサーを内蔵した10ビット、4チャンネルとシングル・チャンネルのA/Dコンバータで、2.7V~5.5Vの単電源で動作します。これらの製品は、15µsの変換時間を持つ逐次比較型コンバータで、5チャンネル・マルチプレクサ、温度センサー、クロック発振器、トラック/ホールドおよびリファレンス(2.5V)を内蔵しています。AD7416は、8ピン・パッケージを採用した温度監視専用デバイスです。
この製品内の温度センサーは、マルチプレクサ・チャンネル0を介してアクセスすることができます。チャンネル0が選ばれた時に、変換が初期化され変換終了時のA/Dコンバータのコードは周囲温度の測定結果(±1°C@25°C)となります。内蔵のレジスタに上下限温度を設定することができ、オープン・ドレインの温度上昇インジケータ(OTI)出力が提供されます、これは設定された上下限温度を越えたときにアクティブとなります。
構成レジスタにOTI出力(アクティブ・ローまたはアクティブ・ハイ)の設定と動作モード(コンパレータまたは割り込み)をプログラムすることができます。プログラマブルなフォルト・キュー・カウンタによって、ノイズの多い環境下でのOTI出力の誤検出を防ぐ設定によるOTI出力トリガ以前に起こった超過の回数計測を可能とします。
I2C互換のシリアル・インターフェースによって、AD7416/AD7417/AD7418内のレジスタへの書き込み、読み出しが可能です。AD7416/AD7417のシリアル・バスのアドレスは、下位3ビット(3LSB)によって選択でき、シングル・バスに最大8個のAD7416/AD7417を接続することが可能となっています。
AD7417は、ナローボディ、0.15インチの16ピン・スモール・アウトライン(SOIC)パッケージと16ピン薄型シュリンク・スモール・アウトライン(TSSOP)パッケージを採用しています。AD7416とAD7418は8ピンのSOICパッケージとMSOPパッケージを採用しています。
製品のハイライト
AD7416/AD7417/AD7418は、周囲温度の正確な計測(±1°C@25°C、全温度範囲で±2°C)を可能にする温度センサーを内蔵しています。計測可能な温度範囲は-40°C~+125°Cです。チャンネル0(温度センサー)でのA/Dコンバータ・コードとデジタル的に比較できる温度上昇インジケータ機能(温度上限/下限設定ポイント・レジスタを含む)を内蔵。
AD7417は、4つの外部電圧入力チャンネル、内蔵温度センサー、内蔵リファレンス、クロック発振器を備えた、省スペースの10ビットA/Dコンバータ・ソリューションを提供
AD7416/ AD7417/AD7418の自動パワーダウン機能によって、優れた低消費電力性能の達成が可能。比較的遅いスルーレートのため、低消費電力シャットダウン・モード中でのプログラムが可能で、さらに消費電力を削減することができます。