ADAQ7768-1は、 シグナル・コンディショニング、変換、処理ブロックを1つのシステム・イン・パッケージ(SiP)設計にカプセル化した24ビット高精度データ・アクイジション(DAQ)μModule®システムです。極めてコンパクトで高性能、かつ高精度なDAQシステムの迅速な開発が可能になります。
ADAQ7768-1の構成要素は次のとおりです。
低ノイズ、低バイアス電流、高帯域幅のプログラマブル・ゲイン計装アンプ(PGIA)。高入力インピーダンスを維持しながら信号増幅と信号減衰にも対応します。
低ノイズ、線形位相の4次アンチエイリアス・フィルタ。
低ノイズ、低歪み、高帯域幅のADCドライバ、およびオプションの線形性向上バッファ。
設定可能なデジタル・フィルタを備えた高性能、中帯域幅の24ビットΣ-Δ ADC。
低ノイズ、低ドロップアウトのリニア電圧レギュレータ。
リファレンス・バッファ。
シグナル・チェーンに必要な重要な受動部品。
ADAQ7768-1は、最大±12.6Vの完全差動入力信号をサポートします。入力コモンモード電圧範囲は±12Vで、優れた同相ノイズ除去比(CMRR)を備えています。
入力信号は、2pA(代表値)という極めて低い入力バイアス電流で完全にバッファリングされます。これにより入力インピーダンスのマッチングが容易になり、高い出力インピーダンスを持つセンサーにADAQ7768-1を直接接続することができます。
ピン設定可能な7つのゲイン設定はシステムのダイナミック・レンジを拡張し、より低振幅の入力信号に対するシグナル・チェーンのノイズ性能を向上させます。
4次ローパス・アナログ・フィルタとユーザ設定可能なデジタル・フィルタを組み合わせることにより、入力ノードで発生する高周波ノイズと帯域外トーンがエイリアシングによって対象帯域に混ざってしまうことを防ぎ、シグナル・チェーンを完全に保護します。アナログ・ローパス・フィルタは、位相直線性を高め、インバンド振幅応答を最大限に平坦化できるよう注意深く設計されています。アナログ・ローパス・フィルタ内で使用されている抵抗ネットワークは、アナログ・デバイセズのiPASSIVES™技術を用いて構築され、絶対値においても温度範囲全体においても優れた抵抗マッチング特性を備えています。その結果、温度変化によるドリフトを最小限に抑えながらシグナル・チェーンの性能が維持されます。またADAQ7768-1は、デバイス間での位相不整合がほとんどありません。