ADAQ7767-1は、シグナル・コンディショニング、変換、処理ブロックを1つのシステム・イン・パッケージ(SiP)設計に組み込んだ24ビット高精度データ・アクイジション(DAQ)μModule®システムです。このシステムにより、超小型で高性能な高精度DAQシステムを短時間で開発することができます。
ADAQ7767-1は、以下の内容で構成されています。
低ノイズ、線形位相の4次アンチエイリアス・フィルタ(AAF)
低ノイズ、低歪み、広帯域幅、ゲイン選択可能なADCドライバ、およびオプションの直線性向上バッファ
設定可能なデジタル・フィルタを備えた高性能、中帯域幅の24ビット・シグマ・デルタADC
低ノイズ、低ドロップアウト(LDO)のリニア・レギュレータ
リファレンス・バッファ
シグナル・チェーンに必要な重要受動部品
ADAQ7767-1は、ユニポーラおよびバイポーラ・シングルエンド、擬似差動、差動信号など、様々な入力タイプをサポートし、最大差動範囲は±28.672V、IN3を使用したコモンモード電圧範囲は−16V~+12Vです。ADAQ7767-1は、アナログ・デバイセズのiPASSIVES™技術の精度により、優れた同相モード除去比(CMRR)を実現します。ピン設定可能な3対のゲイン設定はシステムのダイナミック・レンジを拡張し、より低振幅の入力信号に対するシグナル・チェーンのノイズ性能を向上させます。高い入力インピーダンスを必要とするアプリケーションでは、ADAQ7767-1を使用することで好みの入力アンプを選択できます。
4次ローパス・アナログ・フィルタとユーザ設定可能なデジタル・フィルタを組み合わせることにより、入力ノードで発生する高周波ノイズと帯域外トーンがエイリアシングによって対象帯域に混ざるのを防ぎ、シグナル・チェーンを確実に保護します。アナログ・ローパス・フィルタは、位相直線性を高め、帯域内振幅応答を最大限に平坦化できるよう綿密に設計されています。アナログ・ローパス・フィルタ内で使用されている抵抗ネットワークは、iPASSIVES技術を用いて構築され、絶対値においても温度範囲全体においても優れた抵抗マッチング特性を備えています。その結果、温度変化によるドリフトを最小限に抑えながらシグナル・チェーンの性能が維持されます。またADAQ7767-1は、デバイス間での位相マッチング性能に優れています。