Au-Isomer施設において、低バックグラウンドの認証試料を1回照射した場合の金検出限界は、0.017 - 0.019 g/tであった!
応用例
ガンマ線活性化分析(GAA)は、大質量の鉱石試料(300〜500g)に線形電子加速器(LINAC)で発生させた高エネルギーのガンマ線量を照射し、励起した金原子核(アイソマー)の誘導放射能をガンマ線スペクトロメータで記録する分析法である。
特徴
体積300~500cm^3の大型鉱石サンプルの分析が可能です。
ガンマ線の透過力が高いため、3.0mmまでの鉱石粒子の分析が可能である。
励起された金原子核の半減期が短いため、分析時間が20~30秒を超えない。
化学分析に比べ、GAAは高い代表性を持っています。
高感度、高精度の分析が保証されている。
大面積の高分解能半導体検出器を使用しているため、高い分析選択性が得られる。
高い分析生産性(最大1000件/日)。
非破壊分析のため、何度でも繰り返し分析が可能。
分析結果が試料の化学組成にほとんど依存しない。
分析終了後、試料の誘導放射能は数分でバックグラウンドレベルまで減少する。
金と同時に他の元素の分析が可能(Ag, Cu, Se, Br, Ba, Y, Pb, Hf, W, など)。
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