ツイストネマティックLCDは、表示情報を増やすために時分割で駆動することができるが、コントラストの低下や視野角の制限といった制約がある。より高度に多重化されたディスプレイを実現するために、スーパーツイスト技術が応用されている。
スーパーツイストネマティックLCDは、90°以上360°未満のねじれを持つ。現在、ほとんどのSTNディスプレイは180°から270°の間でツイストされている。ツイスト角が高いほど、しきい値曲線が急峻になり、オン電圧とオフ電圧がより近くなる。閾値が急峻になることで、32を超えるマルチプレックス・レートを達成することができる。
このタイプのディスプレイでは、LC材料はプレートからプレートへ90°以上のねじれを受ける。この場合の偏光板は、表面でLCに平行に取り付けられるのではなく、ある角度で取り付けられる。したがって、このセルは、ツイストネマティックLCDのように光を「導く」原理ではなく、複屈折の原理で動作する。偏光板の位置、セルの厚さ、LCの複屈折は、「オフ」状態で特定の色になるように慎重に選択される。通常、コントラスト比を最大化するために黄緑色となる。セル内のLCは "スーパーツイスト "されており、高いマルチプレックス・レートを使用できる。ツイストが大きくなるにつれて、層中央のLC分子は、より小さな電圧変化で印加電界に整列する。これにより、透過率対電圧の曲線が非常に急峻になり、最大240ラインの多重化が可能になる。
STN技術には、グリーンSTNとシルバーSTNの2つのカラーバリエーションがある。STN-グリーンは、グリーンの背景にダークバイオレット/ブラックの文字が配されている。
---