高度なデジタルエレクトロニクスとブルカーの高品質光学系の組み合わせにより、究極の高性能フーリエ変換型ラマン分光システムを実現しています。直感的で操作性に優れるOPUSソフトウェアが、データの測定から評価解析まで、MultiRAMに関連するあらゆる機能を効率的に制御します。さらにリアルタイムスペクトル表示機能がソフトウェアによるレーザー出力やサンプル位置などの測定条件の最適化操作を可能にしています。
MultiRAMは、3600 ~ 50 cm-1(ストークス・ラマンシフト)のスペクトル領域を提供します。 MultiRAMの心臓部には、最大の光学スループットを可能にする金コート光学系と、ブルーカーの特許により恒久的なアライメントを実現したRockSolid™ 干渉計を装備しています。ラマン分光測定はもちろん、要求の厳しいエミッション測定においても優れた安定性とスループットを実現しています。
さらにMultiRAMは、励起光源および検出器をそれぞれ2台同時に搭載できるほか、自動偏光アクセサリや光ファイバカップリングポート(最大2ポート)に対応するなど、柔軟性の高さも特長のひとつです。 大型の試料室には3つの方向からアクセスが可能で、測定モードも、90°散乱、180°後方散乱、デフォーカシング(励起光源による加熱を避けたいときに有効)の3つのジオメトリに対応します。MultiRAMには、試料位置の最適化が容易な電動式試料ステージと、装置関数の補正に用いる白色光源が標準で含まれています。さらに、オートサンプラーや低温/高温試料ステージなどのオプションも豊富です。