DT5740は、32チャネル12ビット62.5MS/s(外部クロック使用時65MS/s)デスクトップ波形デジタイザで、ERNI SMCコネクタの2Vppシングルエンド入力ダイナミクスを備えています。16チャンネルはMCX同軸コネクターでも使用可能です。10Vpp(シングルエンド)入力フルスケールレンジのバージョンもあります(DT5740C)。DCオフセットは、各8チャンネル・グループの16ビットDACを介して±1 V(±5 V)の範囲で調整可能です。
このモジュールは、フロントパネルのクロック入力と、内部/外部基準からのクロック合成用のPLLを備えています。データ・ストリームはサーキュラー・メモリ・バッファに連続的に書き込まれます。トリガーが発生すると、FPGAはポスト・トリガー用にさらにN個のサンプルを書き込み、USBまたは光リンクで読み込めるバッファをフリーズします。このバッファはUSBまたは光リンクで読み出すことができます。
各チャンネルには、192kSのSRAMマルチイベント・バッファがあり、プログラム可能なサイズの1÷1024バッファに分割できます。フリーズしたバッファの(USBまたは光リンクによる)読み出しは、アクティブなサーキュラー・バッファ(ADCデータ・ストレージ)への書き込み動作から独立しています。
DT5740はマルチボード同期をサポートしており、すべてのADCを共通のクロック源に同期させ、トリガのタイムスタンプを確実に合わせることができます。一度同期がとれれば、すべてのデータは複数のDT5740ボード間でアライメントされ、コヒーレントとなります。
トリガ信号は、フロント・パネルのトリガ入力やソフトウェア経由で外部から供給できますが、スレッショルド・セルフ・トリガ機能により内部で生成することもできます。
DT5740は、USB 2.0と光リンクインターフェースを搭載しています。USB 2.0は最大30MB/sのデータ転送が可能です。
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