産業用コンピューターには、制御盤やサーバーラックに設置される、いわゆるコンパクトなボックス型PCや組み込み型PCがあります。これらは特にコンパクトに設計されています。また、コンピュータとディスプレイを一体化したパネルPCも産業用PCと呼ばれることがあります。ここでは、産業用アプリケーションで頻繁に使用される組み込み型コンピューター・システムに焦点を当てます。
ファンレス産業用PC
工業製品の生産工程では、塵や埃が発生し、状況によっては機器内に侵入する可能性があります。そこで活躍するのが、産業用ファンレスPCです。筐体を防塵設計にすることで、ファンの汚れによる磨耗を防ぐことができます。また、液体の浸入も防ぐことができる。いわゆるIP保護等級(IP20やIP65など)に準拠することで、産業用コンピュータの耐性について信頼性の高い説明が可能になります。
ファンレス組込みコンピュータシステムでは、発生した熱は筐体を介して外部に放散されます。つまり、高温の要件も満たすことができるのです。
特に工業生産の環境では、激しい衝撃や振動が発生することがあります。ここでも、換気口のない産業用PCが有利に働きます。可動部がないため、産業用PCはファンレスで、SSDメモリーカードを使用することで、より堅牢になり、これらの厳しい要件に耐えることができます。
各種インテルプロセッサーによるスケーラブルなパフォーマンス
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