WM8233は16ビットのアナログ・フロント・エンド/デジタイザICで、CCDセンサーまたは密着型イメージ・センサー(CIS)からのアナログ出力信号を、最大22.5 MSPSのピクセル・サンプル・レートで処理、デジタル化します。このデバイスには6つのアナログ信号処理チャネルがあり、各チャネルはリセット・レベル・クランプ、相関2重サンプリング(サンプル/ホールドも)、プログラム可能なゲイン、自動ゲイン制御(AGC)、およびオフセット調節機能を備えています。これらの各チャネルからの出力は、3つの高速16ビット・アナログ・デジタル・コンバータへとペアで時分割多重化されます。デジタル・データは、データ・ポートからさまざまな出力フォーマットで柔軟に出力できます。WM8233の出力アーキテクチャは、LVDSまたはCMOSからユーザーが選択できます。内部基準レベルの生成用に、8ビットの内部DACを搭載しています。このDACは、CDSにおけるCIS信号の参照、またはクランプにおけるCCD信号をクランプするために使用できます。外部基準レベルも使用できます。ADC基準は内部で生成され、デバイスの性能を最大限引き出します。出力データのDCオフセットを調節する、プログラム可能な自動ブラックレベル・キャリブレーション機能を備えています。WM8233は、CCDセンサー、CISセンサーの両方に対応するセンサ・タイミング・クロック・ジェネレータを搭載しています。クロック・ジェネレータは、低速または高速基準クロック入力を受け取ることができ、出力タイミング・クロックの柔軟なタイミング調節機能を備えることで、さまざまなセンサを使用できます。
特長
変換レート70 MSPS
ADC解像度16ビット
消費電流 - 350 mA
3.3 Vの単一電源動作
サンプル・アンド・ホールド/相関2重サンプリング
プログラム可能なオフセット調節(8ビット分解能)
柔軟なクランプ・タイミング
ピクセル・クランプ/ライン・クランプ・モード
プログラム可能なクランプ電圧
プログラム可能なCIS/CCDタイミング発生器
内部生成の電圧リファレンス
スペクトラム拡散クロック対応
LVDS/CMOS出力オプション
LVDS 5ペア490 MHz、35ビットデータ
最大出力CMOS 90 MHz
完全なオンチップ・クロック・ジェネレータ。MCLK 5 MHz~35 MHz
内部タイミング調節
自動ゲイン制御
自動ブラックレベル・キャリブレーション
56リードQFNパッケージ 8 mm x 8 mm
シリアル制御インターフェース