・小型、高性能、高信頼性
・出力電圧のリップルが小さい
・直線性に優れている
タコゼネレータの出力波形
本タコゼネレータは、界磁磁束源としてのサマリュウム系希土類磁石を採用しておりますので、定で安定した高磁東が発生しております。従いまして、ムービングコイルタイプのロータが回転する ことにより、コイルに交流が発生しますが、整流子により整流し、刷子を通じて外部に直流に変換し て出力しますので、出力波形は理想的には〔図ーA〕のようになります。
しかし実際には、ロータのインタクタンスによるリアクタンス電圧の影留、プラシの接触抵抗の影
響、さらに界東の分布状態等により、写真のようになります。
異常波形
直流出力電圧の正常な波形は写真のようになりますが、整流子の絶縁部が通過する瞬間、刷子と整 流子間での接触状態が瞬間的に変化する為、出力電圧波形が崩れ、極端な場合には刷子接触不良とな って、〔図ーB〕のような異常波形となることがあります。
この異常波形は、フィルタを通すことにより減少させることは可能ですが、特に応答の速い制御系 に使用する場合は、そのまま制御系の動作に影響を及ほす為、極力小さくすることが必要です。
この異常波形は初期的には発生しなくても、動作時間の経過及び使用環境等によって変化する為、直流タコゼネレータの御使用に不安を抱かせておりました。
これは特に刷子と整流子の接触抵抗の経時変化が主な原因である為、本タコゼネレータの刷子、整 流子にはきわめて安定した、低い接触抵抗と耐摩耗性に優れた買金属を使用したタイプもありますの で、ムービングコイルタイプの優れた性能と相まって、経時変化の無い安定した制御ができます。特 にリップルの影が大きくなる低速領域で、その成果を発揮します。