集積回路電源制御器 AP3306

アクティブクランプフライバック(ACF)動作、フルレンジUSB PD3.0(3.3~21V)用内蔵LDO、HVスタートアップ回路で45~65W出力に最適化 AP3306は、超低待機電力、高電力密度、包括的な保護要件を満たすオフライン電源用に最適設計された高集積アクティブ・クランプ・フライバック（ACF）コントローラです。このコントローラは、非相補的なハイ・ローサイド制御メカニズムを実現し、リーケージ・エネルギー・リサイクルとゼロ・ボルテージ・スイッチング（ZVS）により、最高の効率性能を実現します。AP3306は、HVピンを介した高電圧スタートアップ機能を提供し、スタンバイ損失を低減します。さらに、AP3306はVCCL LDO回路を内蔵しており、LDOが広い範囲のVCCLを許容値に調整することができます。これにより、AP3306はUSB-PDのようなワイドレンジ出力電圧アプリケーションの理想的な候補となります。周波数ディザリング機能が内蔵されているため、EMI設計も大幅に容易になります。無負荷または軽負荷時には、ICはバーストモードに入り、待機時消費電力を最小限に抑えます。最小スイッチング周波数（約22kHz）は、可聴ノイズを避けるために設定されています。負荷が増加すると、ICは周波数フォールドバックを伴うACFモードになり、システム効率とEMI性能を向上させます。最大スイッチング周波数（約130kHzまたはオプションで200kHz）は、スイッチング電力損失を低減するためにスイッチング周波数をクランプするように設定されています。ブラウンアウト保護（BNO）、サイクル毎過電流保護（OCP）、VCC過電圧保護（VOVP）、2次側出力OVP（SOVP）およびUVP（SUVP）、内部過熱保護（OTP）、過負荷保護（OLP）、ピン故障保護などの包括的な保護機能を搭載しています。