MS-80SはISO9060:2018 クラスA (旧:Secondary Standard (二次準器) に準拠する、新センサー搭載の日射計です。 MS-80Sは、刻々と変化する日射を高速かつ高精度に測定でき、しかも5年間長期保証を初めて実現したクラスA唯一の全天日射計MS-80をベースに設計されました。
MS-80Sには新たに自己診断機能を搭載されており、日射計の内部温度・湿度や傾斜角度を遠隔監視することが可能です。このため、現場へ出向いて点検を行うことなく、最適なパフォーマンスを維持することができます。また、新たな4方式インターフェースは、4-20mAおよび0-10mA(0-1V)のアナログ出力、Modbus 485 RTUおよびSDI-12のデジタル出力を備えており、各種計測システムに容易に接続することが可能です。
デジタル出力では、EKOが新たに開発した専用ソフトウェア「hibi」を用いて、MS-80Sの各設定パラメータや日射強度、内部温度・湿度、傾斜角度のデータをリアルタイムで取得することが可能です。
安定した高精度での日射計測は、太陽光発電所のアセット評価・設計・長期的な利益を試算する上で重要な要素となります。
MS-80Sはお客様が環境要因や、センサー特性を考えずにご利用頂ける最高仕様の全天日射計です。
長期安定性
従来、日射計は受光部が黒色塗装されており、直接日射に暴露される構造でした。 MS-80は受光部を見直し、サーモパイルが直接日射に暴露されない設計にしています。 このため紫外線や湿度の影響が極めて小さく、長期的に安定した計測値を保証しています。
高速応答わずか0.5秒
高速応答の最新サーモパイル技術を採用したことで、応答時間が95%応答で0.5秒未満、99%応答で1秒未満を実現しています。 時々刻々と変化する日射強度の測定に適しています。
ゼロオフセットの改善
従来の2重ドームを用いた製品に比べて、ドーム表面積が20%となったことで、熱損失及び冷却作用が小さくなりました。外部温度の変化からの影響を受けにく いセンサーと組み合わせることで、変化し続ける大気状態においても適度な熱バランスを保つことが可能となり、従来の全天日射計に生じる温度変化によるゼロオフセットが低減しました。
ファン、ヒーター(オプション)
ファン、ヒーターをオプションでお使いいただくことにより、寒冷地で降雪などの影響を抑えることができ、IEC61724-1(太陽光発電評価・モニタリングについての国際規格)に準拠した計測が可能となります。
長期保証期間5年、乾燥剤交換不要
経年変化の最小化と気密性の向上より、保証期間を5年に延長できました。 保証期間中での乾燥剤交換は不要です。