Elcometer 6910セタフラッシュ「シリーズ8」は、室温~300°C(室温~572°F)の範囲で引火点を測定できる、全自動の密閉式引火点試験機です。
試験のパラメータと引火点の検知状況、引火点の測定結果が明るいカラー液晶画面に表示されます。キーパッドのボタンを押すとメニューが表示されるので、正しい手順に従って簡単に試験を進めることができます。
試験炎の点火源には電熱線を使用し、引火の有無の判定モードとランプモードの2つの試験モードがあります。ランプモードでは、試料の温度を1分に2°Cずつ上げていき、引火が検知されるか、設定した試験終了温度に達するまで、試料の温度が100°Cまで1°C上がる(100°Cを超えると2°C上がる)たびに自動的に試験炎をのぞかせます。
引火の自動検知機能は、試験中に光輪や引火以外の熱現象を無視するように設定されています。そのため、試験結果が不正確になるリスクが抑えられ、試験の繰り返し性も向上します。試験が終わると、次の試験開始までの待ち時間を短くするために、強制空冷装置によって試料カップが冷却されます。
試験結果を64件まで内蔵メモリに保存できます。また、RS232Cポートが備わっているので、PCまたはプリンターを接続して試験結果を出力し、報告書作成に利用できます。
少量の試料:2ml(0.067オンス)または4ml(0.135オンス)
引火の有無の判定モードとランプモード
点火源に電熱線を使用
自動のぞかせと自動引火検知
試験結果を64件保存可能な内蔵メモリとRS232ポート
強制冷却装置で試験のサイクル時間を短縮