FOM-5400は、T/Eキャリア通信の電気-光変換を行う4チャネルマルチプレクサです。4つのRJ-48Cと1つの光ファイバトランシーバを搭載しています。このカードは、特定のラインエンコーディングに関係なく、すべてのオルタネートマークインバージョン(AMI)シグナルを通過するように設計されており、どのようなハンドシェーキングプロトコルや標準に対してもトランスペアレントになっています。各チャンネルは互いに独立しており、また異なるデータレートで動作させることも可能です。
このカードは、RJ-48Cに自動検出機能を搭載しており、Cat5ケーブルが接続されると、送信と受信のペアの正しいピンアウトが決定されるようになっています。これにより、ユーザーはストレートケーブルとクロスオーバーケーブルのいずれかを使用することができ、ケーブルの種類を知らないユーザーにとって非常に便利であり、またネットワーク設定の時間を短縮することができます。
さらに、FOM-5400は、従来のCat5ケーブルに比べて、はるかに長い伝送距離を実現しています。ANSI T1.403で規定されているT1とE1の距離制限は、T1が6200ft(1890m)、E1が4800ft(1460m)です。しかし、カードに搭載されたシングルモード光学系により、最大80kmまで距離を延長することができます。一般的なリンクは、2台のFOM-5400をネットワークの両端に配置し、その間を光ファイバーケーブルでつなぎます。
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