正確で、拡張性、カスタマイズ性の高い温度指示計器
• 白金抵抗温度計、測温抵抗体、サーミスター、熱電対の読み取り
• 最大8モジュールまで組み合わせ自由
• 高確度基準温度計(最高 ±0.0013°C)
• 高精度なデータ収集を自動化
フルーク・キャリブレーションのブラック・スタック・サーモメーターは、多機能でコスト・パフォーマンスが高く正確な温度指示計器として、長年高い評価をいただいてきました。
この温度計は全ての面でユニークです。通常温度指示計器は四角い箱型で、例えば測温抵抗体の読み取りなど1つの用途のためだけに設計されています。したがって、もしサーミスターの測定も行いたい場合にはそのための機器を別途購入する必要があります。複数の作業を行える温度計もありますが、そのような温度計は複雑で使いにくく、高額です。1度も使うことのない機能に対して、コストをかけるということになりかねません。ブラック・スタックはこのような問題を解決するだけではありません。
1560 ブラック・スタックはあらゆる種類の温度計としてお使いいただけます。その用途は大きく3つに分けることができます。
第1にNISTトレーサブルな基準温度計、第2に基準プローブと、校正対象のセンサーを読み取る自動校正システム、第3に高精度データ収集システムです。1560はこれらの3つの機能すべてにおいて、どの温度計よりも優れています。
ブラック・スタックは最大8つの異なるモジュールを組み合わせてご希望に合わせた温度測定を行うことができます。全てのモジュールを購入することもできますし、必要なものだけを組み合わせて購入することもできます。また、いつでも組み合わせを変えて、その機能を変更することができます。新しいモジュールを前のモジュールの後ろに次々と重ねていく仕組みで、モジュールを追加すると、ソフトウェアが自動的に再構成を行い、追加される機能を組み込みます。本体を分解したり、基板をインストールしたりする必要はありません。ソフトウェアの追加や校正も不要です。前のモジュールの後ろに新しいモジュールを重ねるだけで、ブラック・スタックの素晴らしい機能をすべて使用することができます。
フルーク・キャリブレーションの9935 マルチチャンネル LogWare を使うと、ブラック・スタックはさらに強力なデータ収集ツールとしてご利用いただけます。LogWareでは、測定中の各チャンネルのグラフ解析と統計解析が可能です(ブラック・スタックで最大96チャンネル)。アラーム機能のカスタマイズ、開始時間の遅延、ログ間隔の選択など、LogWareと組み合わせれば、ブラック・スタックは最も強力な温度データ収集ツールに進化します。
ベース・ユニット
ブラック・スタックの先頭には常にベース・ユニットが来ます。ベース・モジュールは、メイン・プロセッサーを含むディスプレイ部分と電力供給部分の2つのパートからなります。ベース・モジュールは他のすべてのモジュールに電源を供給し、通信管理、ソフトウェアの調整も行います。ベース・モジュールには、ディスプレイ、コントロール・ボタン、およびRS-232ポートが組み込まれています。
ベース・モジュールは、後ろに取り付けられた8つの温度モジュール、最大96本の温度センサーを制御することができます。ベース・モジュールの校正は不要であり、毎回の起動時に自己診断テストを実行します。各ベース・モジュールの温度計としての機能は、その背後に接続された温度測定モジュールによって決まります。
モジュール
温度測定モジュールには次の9種類があります。SPRTモジュール、高温用PRTモジュール、PRTスキャナー・モジュール、標準サーミスター・モジュール、2種類の1000 Ω PRTモジュール、サーミスター・スキャナー・モジュール、標準熱電対モジュール、熱電対スキャナー・モジュールです。