IQ1000は、超電導回路において、回路動作に悪影響を及ぼす可能性のある捕捉磁束(磁気渦)のダイナミクスを研究するための新しい走査型SQUID¹顕微鏡です。この顕微鏡により、超電導機器の設計チームは、磁場を制御しながら超電導転移温度まで冷却した機器内の磁気渦を画像化することができます。高速スキャンとプロセスの自動化により、IQ1000は無人かつ高スループットの特性評価を可能にする、この種の製品としては初の製品です。デバイス設計者は、レジリエントな超電導回路の設計に伴う当て推量を排除し、有害な磁気渦を特定して捕捉することでデバイスの性能を向上させ、開発時間を大幅に短縮できるようになりました。
IQ1000は、SQUID磁束センサーをサブミクロンの分解能で試料表面に走査し、磁束と材料の帯磁率を画像化することで、この特性評価を実現します。また、XYZベクトル磁場による回路中の渦のダイナミクスの研究、精密な試料温度制御、センサーフィールドコイルによる渦の直接操作なども可能です。
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