レーザー出力の管理
CMOSセンサは、飽和レベルが低く、損傷閾値も同様に低くなっています。可能な限り最高の測定を行い、BEAMAGEカメラの損傷を防ぐためには、レーザー出力を制御することが非常に重要となります。
レーザービームの標本抽出
BAシリーズの光減衰器は、2つの直角ウェッジでフレネル反射を利用し、入射ビームのごく一部を分離します。入射ビームの偏光状態および放射照度は維持されます。
多用途
• 出力およびビームプロファイルの同時モニタリング
• 後方反射がなく偏光の影響を受けないビームスプリッタ
• エネルギーまたは出力ディテクタと共に使用するための光ピックオフ
• M6シリーズやPHシリーズなどの高感度ディテクタ用減衰器
偏光保持
BAシリーズ光アッテネータは、2個のウェッジプリズムによるフレネル反射を利用し、入射光の一部を反射させます。ウェッジプリズムは直交しており、反射光が2番目のウェッジプリズムに達する際にS偏光とP偏光の偏光状態が入れ替わり、2つの偏光状態の反射率の差は相殺されます。このため、入射光の偏光状態や放射照度は維持されます。波面歪みはごくわずかで、レーザー出力の安定性にも影響はありません。
出力とプロファイルの同時モニタリング
BA16K/BA32Kモデルは、ビームダンプ機能を備えた校正済サーマルパワーディテクタを搭載しています。Gentec-EOパワーメーターに接続すれば、リアルタイムで出力を測定・表示できます。
出力の絶対値を測定する場合は、BA16K/BA32Kに適した補正係数を設定します。操作はいたって簡単です。この補正係数はレーザーの偏光に依存します。したがって、偏光が一定に保たれている場合のみ有効です。
PC-Beamageのソフトウェアにパワー測定機能が追加され、レーザーのパワー密度表示が可能になる予定です。
モジュラー設計
サンプル光ポートは、同梱のアダプターチューブでBeamageに接続できます。アダプターチューブは、当社のNDフィルターにも対応しており、より高い減衰効果を実現します(高出力で小径の照射に適しています)。Beamageカメラをご購入いただくと、ND4フィルターが標準品として付属しています。
BAシリーズ光アッテネータは、下記の要領で単独でご利用いただくことができます。
• 当社のエネルギーディテクタ、パワーディテクタ使用時に減衰光を抽出
• M6、PHなどの高感度ディテクタ用アッテネータとして
• 後方反射のない非偏光ビームスプリッタ