高効率有機ELデバイス開発のため光の取り出し効率の向上が注目され、有機EL材料の分子配向の制御、評価の重要性が高まっています。近年、分子配向制御を行った有機EL材料のサンプル評価のため、有機分子の配向秩序に依存する蛍光スペクトル強度のP偏光成分の角度依存性(発光パターン)測定とシミュレーション結果との比較検討により、面内分子配向秩序を表す『パラメータS』の値が決定されています。
C14234-01は、新たに開発した蛍光のP偏光成分の角度依存性測定のための専用光学系と蛍光スペクトル測定を行うPMA-12マルチチャンネル分光器を組み合わせた装置です。専用ソフトウエアを用いて蛍光スペクトル強度におけるP偏光成分の角度依存性(発光パターン)測定を自動計測することができます。データは、テキスト形式で保存されますので、シミュレーション結果との比較検討を容易に行うことができます。
• 測定角度範囲 : -90° ~ +90°(試料の垂直方向を0°として)
• 励起光波長 : 365 nm
• 測定波長範囲 : 350 nm ~ 950 nm
• 角度分解能 : 約3.5°
• サンプルサイズ : R20 レンズ使用時:□30 mm
• 励起光入射角度範囲 : -90° ~ +90°(試料の垂直方向を0°として)
• 励起光 : ファイバ出力LED 365 nm(標準構成)
• 励起スポットサイズ : < Φ1 mm (365 nm LED 使用時)
• 最大励起パワー : 約1.5 mW(365 nmLED 使用時 Φ365 μm ファイバ使用時)
• 電源入力定格 : AC100 V ~ AC240 V、50 Hz / 60 Hz
• 消費電力 : 約115 VA( ただし、データ解析装置は除く)
• 保存周囲温度 : -10°C ~ +50°C
• 動作周囲温度 : +10°C ~ +30°C
• 動作周囲湿度 : 70 % 以下(結露しないこと)