機械とシステムはフィールドバスカプラでリンクできます。これにより、異なる制御世界間でのデータ交換が可能になります。複雑なCPU間通信を省くことができます。フィールドバスによっては、GSD、GSDML、EDSのようなデバイス記述ファイルを介して統合が行われます。
PN/EtherCATカプラを使えばPROFINETマシンとEtherCATマシンのシンプルで簡単な接続が可能です。PN/EtherCATカプラはPROFINETコントローラとEtherCATマスタ間のデータ転送を可能にします。
一方のネットワーク側で受信した出力データは、もう一方のネットワーク側のPLCで入力データとして利用できます。サイクリックI/Oデータ交換は各方向最大600バイトで構成され、ハンドリングブロックなしで可能な限り高速に行われます。
カプラの設定とI/Oデータのコンパイルは、それぞれのPLCのエンジニアリングツール(シーメンスのTIA Portal、CODESYSグループのCODESYS、ベッコフのTwinCATなど)で、両方のネットワーク側に対して行われます。追加の設定ソフトウェアは必要ありません。
カプラを各エンジニアリングツールに統合するために、PROFINET側にはGSDMLファイル、EtherCAT側にはESIファイルが提供されます。転送するI/Oデータのコンフィグレーションのために、カプラは100スロットを提供し、異なるデータタイプとサイズのI/Oモジュールを多数用意しています。EtherCAT側の一般的なエンジニアリングツールはカプラの現在のI/Oコンフィギュレーションを読み込んで受け入れることができるため、通常はこのI/OコンフィギュレーションをPROFINET側のみ手動で実行し、コミッショニングすれば十分です。
最大600バイトの入力データと600バイトの出力データ
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