Anybus .NET Bridge は、工場フロアにある産業機器や装置のリアルタイムデータを .NET ベースのアプリケーションと交換し、データ統合の作業を最小限に抑えます。
通信レイヤーやメッセージプロトコルは HMS の Anybus テクノロジーが処理するため、ユーザーの方々にはお使いのシステムでの情報モデルの定義や統合に注力していただけます。OT(Operational Technology)側では、ファンクションブロックと製品定義ファイル(GSD、GSDML、EDS、ESI)を使用して PLC を .NET Bridge に接続します。IT(Information Technology)側では、お使いのアプリケーションに C# .NET ライブラリーを追加し、それを使って PLC とのデータ交換を行います。
.NET Bridge には、2 つのモードがあります。
Message Mode:OT と IT 間でやり取りするデータタグを設定し、対応する製品定義ファイルと OT 側で使用するファンクションブロック、IT 側で使用する C# .NET ライブラリーを生成します。OT と IT の両側での統合作業が軽減されます。
Streamer Mode:定義されたデータセットをハンドシェイクなしで IT と OT 間で送信し、パフォーマンスを最大化します。PLC および .NET アプリケーションでの手作業のデータマッピングが必要になります。 PROFIBUS、PROFINET、EtherNet/IP 対応機種で使用可能なモードです。
Anybus .NET Bridge は、PLC のファンクションブロックと PC の .NET ソリューション間でブリッジとして動作します。
動作のしくみ
OT (Operational Technology) と IT (Information Technology) 間の情報交換は、スプレッドシートテンプレート(Excel)で定義したメッセージによって行われます。
最大 65535 個の異なるメッセージタイプを定義することができ、各メッセージの最大サイズは 251 バイトです。各メッセージタイプは、それぞれ固有の ID で識別されます。
メッセージは同一の I/O データ上で順番に送信されるため、データ通信の総量は大きくなります。