HTS-110は、8テスラ以上の磁場を発生させることが可能な鉄片型電磁石です。これらのマグネットは、従来のHフレーム型電磁石と同様の磁気レイアウトで、対向する2つの鉄極の間で磁場を発生させます。試料や測定は、磁極の間(横方向)または磁極の間(軸方向)からアクセスすることが可能です。
特徴
MOKE(磁気光学カー効果)材料分析、可変温度光学クライオスタット、ホールプローブ校正、振動試料磁力計(VSM)システムなど、さまざまなアプリケーションに適した汎用性の高い設計です。
HTS-110のダイポールは、ハードディスクドライブ部品の商業開発で広く利用されており、高磁場と高速ランプレートにより、次世代材料の高スループットを実現しています。
主な利点は以下の通りです:
- 連続高速ランピング - ゼロからフルフィールドまでわずか15秒(XUシリーズ、0-7テスラ)、サンプルの迅速な特性評価を実現します。
- 高磁場であるため、高保磁力物質の分析が可能。
- コンパクトなサイズと低フリンジフィールドにより、他の装置を近接配置することが可能。
- ヘリウムや窒素の取り扱い、保管、レベルモニタリング、圧力容器の安全性などの問題がないため、無冷媒での運用が可能。
- HTS-110は、標準的なマグネットに様々なカスタマイズが可能で、カスタマイズ可能な側面アクセスポートや、ホールプローブや他の機器に使用可能な複数のアクセスポートがあります。
- 迅速な冷却
- 磁極の先端ギャップを調整可能(シムによる)、磁極を完全に取り外して軸方向に大きくアクセスすることが可能
- 高均質ポールやテーパーボアポール(光学アクセス用)など、特殊なアプリケーション用にユーザーが変更可能なポールを取り揃えています。
---