変電所におけるインテリジェント電子機器の通信プロトコルを規定した国際規格。国際電気標準会議(IEC)の技術委員会(Technical Committee 57 reference architecture for electric power systems)によって策定されています。この規格の目的は、異なるサプライヤーから供給されるIED間の相互運用性を実現するための要件を規定し、フレームワークを提供することにあります。このプロトコルは、保護リレーに必要な4ミリ秒以下の応答時間を得るために、高速スイッチド・イーサネットを使用したTCP/IPネットワークまたは変電所LAN上で実行することができます。
IEC850-211-S は、IEC-61850 MMS クライアントが Modbus TCP クライアントとして Modbus TCP ネットワークにアクセスできるようにするネットワーク・ゲートウェイです。IEC-61850プロトコルは、変電所のオートメーションに使用されます。IEDは保護装置や制御装置の情報をIEC-61850プロトコルで他のIEDやSCADAと交換します。IEC850-211-S は、論理ノード GGIO と Data Object Ind, IntIn, SPCSO, ISCSO をサポートしています。また、クライアントとデータを交換するためのデータセット、アンバッファードレポート機能をサポートしています。データ・マッピング・ルールはICPDAS Utilityで設定できます。
IEC-61850経由でのModbusレジスタのリード/ライト
ユーティリティーを介してModbusレジスタをIEC-61850データ・オブジェクトに自動マッピング
論理ノードGGIOとデータ・オブジェクトInd, IntIn, SPCSO, ISCSOをサポート
Select-Before-Operate機能による安全なリモート・オペレーションの提供
Modbusファンクション・コード1、2、3、4、5、6のサポート
最大32のModbus TCPサーバと5つのIEC-61850 MMSクライアント接続が可能
合計で9600個のModbusレジスターを使用可能。(コイル、ディスクリート入力、入力レジスタ、ホールド・レジスタを含む)
ユーティリティーによるICDファイルの提供
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