高効率レベルでのフルパワーをお求めの場合も、3分以下で起動するユニットをお求めの場合でも、イニオのイエンバッハJ920 FleXtraガスエンジンはその要望にお応えできる、ガスエンジンによる大規模発電所向けの信頼性の高いソリューションです。
このイエンバッハガスエンジンは、遠隔地での電力供給から熱電併給(CHP)まで、複数のエンジンを備えた発電所ソリューションの様々な用途に対応するために設計されています。
イエンバッハJ920 FleXtraの概要
最新かつ最大のこのガスエンジンが、イエンバッハガスエンジンの中でも48.7%という最も高い電気効率を備えています。
- 炭素排出量を抑え、エネルギー効率をより高めています。
- 投資額を低く抑えながら高出力を実現しています。
- どのような環境においても安定した出力と効率性を発揮します。
- グリッドの安定化とメンテナンスを容易にするために起動にかかる時間を短縮しました。
CHPソリューションとしてのJ920 FleXtraは、熱と電気を別個に生産する場合と比べて、90%を上回る総合効率を備えています。1年間に1億3000万kWhを超えるエネルギーを節約するよう設計されており、これは7億6000バレルの石油から得られるエネルギーに匹敵します。
イニオのJ920 FleXtraイエンバッハエンジンは耐久性、設置の簡便性、メンテナンスのしやすさを考慮して設計されています。発電機セットは、発電機、エンジン、ターボチャージャーモジュールの3つのモジュールから構成され、高品質で事前に組み立てられた、標準化された発電機セットモジュールになっています。それぞれのモジュールは工場での試験を経て別個に輸送され、現場で組み立てられます。これにより設置にかかる時間が短縮されます。さらに、これらのモジュールはプラント全体補機(BOP)システムとの連携で優れた機能を発揮する標準化インターフェイスを備え、最終的にBOPの設置を簡便にし、工場建設にかかる時間を削減します。プラントの稼働率を最大化するため、J920 FleXtraは運用とメンテナンスの最適化をはかるため以下の方法を用いています:
電力ユニット
J920 FleXtra電力ユニットは、シリンダーヘッド、ウォータージャケット、シリンダーライナー、ピストン、コンロッドからなる完全な電力ユニットであり、交換が一度で済むためメンテナンスによるダウンタイムを抑えることができます。
高速起動、高速負荷追従
イエンバッハJ920を用いると、需要に応じて10.4 MWの電力を5分未満で供給できます。最新モデルに基づく制御テクノロジーにより、エンジンスタート時にエンジンから排出されるガスを最小限に抑えます。組み込みの後処理システムと制御により、負荷範囲全体にわたり、さらには高速負荷変動中でも、全体のNOx排出量が最小限に抑えられます。
分離されたカムシャフト
J920 FleXtraは分離されたカムシャフトを備えています。このためカムシャフト全体を分解することなく、クランスケースの上部にある点検窓から各セグメントを素早くメンテナンスすることができます。