インストロンのETMT8800電気熱機械試験機は、各種金属およびその他の導電性材料の試験に理想的なシステムです。金属製造および金属加工産業から、例えば航空宇宙産業のような最新のエンジニアリング企業まで広範囲にわたる業界において利用されています。本製品は、英国の国立物理研究所(NPL)との協力の下で開発されました。
この電気熱機械試験システムを先進8800デジタルコントローラとElectroPuls試験機に搭載することにより、インストロンは、手ごろな価格の卓上パッケージとして利用可能でありながら、他の追随を許さない熱疲労試験能力を有するソリューションを開発しました。
小型の試験片を扱うこのシステムは、最大1000 N/秒までの疲労負荷速度、および最大200℃/秒までの加熱速度と最大100℃/秒までの冷却速度を実現する能力を有しています。このシステムは、3000 Nまでの完全な逆応力負荷に対応できるように設計されていて、1500℃の最大試験片温度を実現可能な直接抵抗加熱システムが装備されています。
このETMT8800により、以下に大きく3つに分類する広範囲の実験を実施することができます。
機械特性の測定
物理特性の測定
熱暴露の下における微細組織の安定性の測定
ETMTは、応力と温度を同位相で適用するかあるいは位相をずらして適用するかのいずれかの方法により、単軸における単調挙動、クリープまたは疲労挙動の双方の研究を行うことができるような操作が可能です。温度の関数として熱特性およびモジュラスのデータを得るため、各種解析モデルも開発されています。