油圧サーボ装置で試験を行う場合、システムの構成要素に加速度が加わります。その結果、ロードセルには試験片に加わる力のほかに、ロードセル自身の動きや、ロードセルに取り付けられたグリップや治具の質量から生じる力も読み取られます。
ダイナセルは、最初から動的な荷重を測定するために設計された、世界初の真の動的ロードセルです。ダイナセルは、以下のような利点を備えています。
読み取り値の大きな割合を占める動的荷重の誤差を低減します。
試験の妥当性を維持しながら、より高い周波数での運用を可能にし、生産性を向上させる。
周波数を2倍にするなどの改良が一般的
ダイナセルは、ロードセルの中心、荷重軸に直接加速度計を利用しています。これにより、中心から外れた荷重に起因する加速度測定値の誤差のリスクを排除します。
これには次のような利点があります。
加速度ピックアップが荷重線上にあるため、振幅と位相の両方の誤差を排除できます。
自動セットアップに要する時間は1分未満
作業者間で一貫した信頼性の高いセットアップが可能
ダイナセルからの加速度信号のコンディショニングは、ファストトラック8800のエレクトロニクスで標準的に処理され、システムのオートチューニング時に自動的にセットアップされます。これは、時間の節約とオペレーターのミスを減らすことを意味します。
また、ユーザー自身で補正を行いたい場合は、この機能のオン/オフを切り替え、補正係数を手動で設定することも可能です。その結果得られた信号は、ロードセル信号から差し引かれ、試験片にかかる真の力を算出します。
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