CANopen® Master API は、Windows PC で CANopen マスターアプリケーション開発を短期間で行うためのソフトウェアパッケージです。
機能と特長
データ長制限なしの SDO(SDO クライアント機能)送受信(expedited、normal、block 転送)
PDO の送受信(同期と非同期)
Emergency メッセージの受信
CiA 301 V4.2 で導入された高度な SYNC 機能対応 SYNC メッセージの送信
Timestamp メッセージの送信
boot-up、node guarding、heartbeat によるスレーブ制御と監視を行う NMT マスター機能
CiA 305 V2.2 に準拠した LSS fastscan 対応 LSS マスター機能
EDS/DCF、CDC デバイス設定ファイルの処理
動作のしくみ
このソフトウェアパッケージは、CANopen マスターソフトウェア(ファームウェア)と、Windows DLL 形式のプログラミングインターフェースの 2 つから構成されています。ファームウェアによってすべてのマスターサービスが実装され、CANopen 通信プロセスは独立して処理されるため、PC はアプリケーションプログラムに使用することができます。
アプリケーションからリモートの CANopen 機器のデータへのアクセスは、SDO/PDO 両方をサポートする関数インターフェースを介して行われます。ローカルオブジェクトディクショナリー形式の中間的なデータ保管に比べて、この方法ではデータをアプリケーションで即時に使用することができ、さらなる遅延を招くことなく直接データを処理できます。
このソフトウェアですべての CANopen サービスを制御し、複雑な制御アルゴリズムを実装することができます。制御プログラムの開発、サービスやテストプログラムの実装に最適です。