CANnector Range および CANnector Bridge は CANnector S が事前設定されたバージョンで、ユーザーは設定作業に時間を費やすことなく、容易に CAN や CAN FD ネットワークの到達距離の拡張やブリッジアプリケーションの設定が可能です。
CANnector Range の基本的な設定で、すべての 6 つの CAN バスを Ethernet で長距離をトランスペアレントに伝送します。この動作には、デバイスが 2 台(マスター/スレーブ)必要です。また CANnector Range は Ethernet で PC に接続された複数の CAN(FD)インターフェースとしても使用できます。これにより Ixxat VCI ベースまたは D-PDU-API アプリケーションを長距離をまたいでフィールドバスに接続することが可能です。この用途には、CANnector Range 1 台で可能です。
CANnector Bridge はブリッジやゲートウェイとして動作します。基本的な 4 つの 設定は 6 つのすべての CAN インターフェースを 125 kbit/s、250 kbit/s、500 kbit/s または 1000 kbit/s で初期化し、すべての受信データを次のように転送します。
CAN1 ↔ CAN2; CAN3 ↔ CAN4; CAN5 ↔ CAN6
独自に構成をセットアップする必要はなく、特定のボーレートの組み合わせを簡単に選択できます。
Range と Bridge の機能はスタンドアロンで実行でき、PC はユーザー固有の設定やデータ視覚化/入力時にのみ必要です。
CANnector Range/Bridge は CANnector S がベースとなるため、デバイスの機能を容易に調整可能で ACT ツールを使用して Range/Bridge 機能の拡張、ロギング機能の追加も可能です。