canAnalyser3 のオプションである CANopen Module は、受信したレイヤー 2 のメッセージを CANopen 規格に従って表示します。このメッセージは設定および CiA(CAN-in-Automation)指定の通信オブジェクトに準拠して表示され、個別のノードや抽出された内容に割り当てられ、プレーンテキスト形式で出力されます。さらに、プロトコル固有の解釈による、対応するレイヤー 2 メッセージを表示することが可能です。
レイヤー 2 のメッセージ解釈は、解析対象の CANopen ネットワークに接続された個別のノードについて記述しているネットワークモデル(解析設定)に基づいて行われます。メッセージの解析は、デバイス記述ファイル(EDS-、DCF-、XDD-ファイル)の読み込み、プロファイルの指定(デフォルト設定)、オンラインノードスキャン、または手動設定で行うことができます。
特長
CANopen ネットワークやデバイスの解析を簡単に実行
CANopen 仕様に準拠してすべての CANopen メッセージを直接表示
canAnalyser テスト環境への簡単な組み込み
機能
CANopen 形式でレイヤー 2 のメッセージを解釈
バストラフィックをリアルタイムで連続表示
CAN ID による昇順表示、変更したデータの強調表示、受信統計表示
PDO に送信されたオブジェクトのデータ内容および記述名の出力
ノード ID およびメッセージタイプ(SDO、PDO、NMT など)によるフィルタリング
EDS/DCF/XDD ファイルのインポートにより、各ノードの CAN ID を自由に設定可能
CANopen FD 拡張(USDO、EMCY、64 バイト PDO)をサポート
セグメントされた SDO の送信を完全なメッセージまたは個別メッセージとして出力
SDO ブロック転送プロトコル、多重化 PDO および SRDO に対応
解釈できないメッセージの表示
ローデータ(未解釈の CAN 電文)の表示
解釈されたメッセージをファイルにオンラインでロギング
オブジェクトタイプごとに表示色を設定可能
特定のノードに関連するすべてのメッセージの背景をカラー表示
デバイスプロファイルとデバイス ID を自動識別するネットワークスキャン
実行中にデバイスプロファイルの変更が可能