世界最速クラスのイオンミリングスピードを実現!
断面試料作製装置クロスセクションポリッシャ「IB-19530CP、IB-19520CCP」に新開発イオンソースを採用した「IB-10500HMSハイスループットミリングシステム」を開発しました。
HMS装着により、断面ミリングレート、1.2mm/hを実現しました。(従来比2.4倍)
さらに大型回転ホルダの使用で幅20mmの平面ミリングも可能になりました。
特長
ハイスループット加工
新開発イオンソースにより断面ミリングレート
1.2mm/h*2 (従来比2.4倍) 以上
イオンソース電極の最適化および高加速電圧化により、イオンビーム電流密度を向上させました。
新開発のイオンソースは、断面ミリングレート1.2mm/h (従来比2.4倍) 以上を実現しました。
新開発イオンソースの断面ミリングレート
試料:シリコンウエハー
加速電圧:10kV
加工時間:1時間
低融点合金の断面ミリング(冷却)
加速電圧:10kV
加工時間:30分
右のSEM像は、融点150°CのSn-Bi系合金です。低融点金属は加工熱によって融ける可能性があるため、冷却して加工する必要があります。
試料を冷却保持*3してハイスループット加工することで、短時間でダメージを低減した断面が得られます。
広域平面ミリング *1,*4
より広領域の平面ミリングを実現
試料の広範囲にイオンビームを照射することができるようになりました。
平面ミリングは、試料表面に生じた機械研磨のキズや結晶歪みの除去に有効です。
コンクリートの平面ミリング
加速電圧:10kV
加工時間:20分
幅20mmのコンクリートを広域で平面ミリングしました。
ミリング後では、研磨キズやコンタミネーションが除去され、コンクリートに含まれる石やセメントなどの粒子が明瞭に観察できます。