RedundancyMaster は、複数の OPC サーバーを冗長ペアに構成することで、OPC データの信頼性と可用性を高めます。すべての OPC クライアント アプリケーションには、各冗長ペアが単一の OPC サーバーとしてシームレスに表示されます。RedundancyMaster を既存のクライアント / サーバー アプリケーションに追加する場合、アプリケーションの再構成は一切不要であるため、非稼働時間なしで業務をスムーズに進めることができます。
OPC Data Access (OPC DA) テクノロジは、デバイスとシステムへの一貫したデータ アクセスを必要とする、ほぼすべての産業環境において信頼性を発揮できることが分かっています。しかし、ソフトウェア、ハードウェア、場合によっては人間のエラーなど、システムの整合性を脅かすさまざまな要因があります。OPC の冗長テクノロジを利用することで、これらのシステムの信頼性と効率性を高めることができます。
RedundancyMaster は OPC クライアント マシンにあり、クライアントとサーバーの間で確立される OPC コールに "つながる" ことで、システムのネットワーク上のプライマリおよびセカンダリ OPC サーバーへの接続を促します。何らかの理由で OPC クライアントがプライマリ OPC サーバーとの通信リンクを失った場合や、ユーザーが指定した条件を満たした場合 (アイテムが更新を受け取っていない、特定のアイテムの値に一致している、アイテムの質が "不良" に設定されている、など)、RedundancyMaster はプライマリ OPC サーバーを切断し、ネットワーク上のセカンダリ OPC サーバーに切り替えます。これによって、システムの非稼働時間とコストを削減できます。
RedundancyMaster はドロップイン型のアプリケーションで、OPC クライアントまたはサーバー アプリケーションに変更を加える必要は一切ありません。構成は直感的で分かりやすく、作業は数分で済みます。また、冗長 OPC システムを簡単に設定できます。プライマリおよびセカンダリ OPC サーバーを探して選択するだけで、システムをすぐに使い始めることができます。RedundancyMaster には、電子メール通知、オブジェクトおよびリンクの監視、診断ログなどの機能があります。同じ OPC サーバー ベンダーを利用する複数の冗長 OPC サーバー ペアが必要なケースに備えて、OPC サーバーの ProgID (プログラム ID) をエイリアス化する機能も追加しています(エイリアス化のために、OPC クライアントに小さな変更を加える必要がある場合があります)。