ヒートサイクルストレスに優れた耐久性を実現。
改質元素添加による優れた耐久性
電子回路は低温から高温に急変化する使用環境のため、Snの抜本的かつ経時安定的改質が不可欠です。 SB6NXは改質元素であるインジウム、ビスマスを添加することで、はんだ接合部の変態を抑制し、車載電装、航空、産業機器などで高い接合信頼性を実現します。
■合金内イメージ図
ENIG処理基板での使用を推奨
ENIG表層(金メッキ基板)ではSn-Ni系のIMC層が成長し、P濃化層の発生を伴って接合界面が脆化します。
SB6NX合金はNiと親和性の高いCuを添加、Niの拡散を防止するバリア層を形成することで、OSP基板と同等の接合耐久性を獲得しました。
■接合界面脆化を解決
さらなる接合信頼性の向上
SAC305と比較すると、SB6NXは引張強度が向上し、変形しにくい合金です。
加熱時の伸び特性が向上することで、冷熱サイクル時、接合部のクラック進行抑制に反映します。
また下のグラフから、SB6NXはENIG基板でもOSP基板と同等の強度を確保していることが分かります。
■--40/+125℃、3216R接合部の冷熱サイクル試験結果