合金32750は、固溶化熱処理された状態で供給され るスーパー二相鋼である。スーパー二相鋼は、オーステナイト系とフェライト 系の両方の望ましい特性を兼ね備えている。クロム、モリブデン、窒素の含有量が高い ため、耐孔食性等価数 (PREN) は41を超え、ほとんどすべ ての腐食媒体でオーステナイト系および二相鋼 より優れた耐孔食性および耐隙間腐食性を示し、臨界 孔食温度は50℃を超える。
焼鈍状態で供給されるこの鋼種の降伏強度は80ksi (550Mpa)に達し、オーステナイト系および二相鋼系ステンレス鋼種のほとんどよりも高い。熱処理によって硬化させることはできませんが、冷間加工によって強度を高めることができます。また、オーステナイト系鋼よりも熱膨張係数が低く、熱伝導率が高いため、300℃までの加工温度に適している。Alloy32750はNACE MR 0175にサワーサービス用としてリストアップされており、圧力容器用途としてASMEの承認を得ているため、様々な用途に使用することができます。
主な特徴
耐孔食性等価数(PREN)41以上
50℃を超える臨界孔食温度
耐摩耗性、耐エロージョン性、耐キャビテーション性
サワーサービス用としてNACE MR 0175に登録
圧力容器用ASME承認
用途
硝酸、二酸化物、ポリプロピレンおよびPVC製造、苛性蒸発器におけるプロセス産業部品
有機酸および脂肪酸を扱う装置
海洋産業および造船業のプロペラ、シャフト、舵、シャフトシール、ポンプ、ボルト、ファスナー、バルブ、計装機器
石油・化学タンカー
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