直列6気筒ディーゼルエンジンのシリンダブロック・ヘッドがターゲットワークです。1200mm前後のシリンダブロック・ヘッドのデッキ面を大径フェイスミルで1パス加工ができるように、X軸の移動量を1520 mmにしました。
鋳鉄や鋼材の量産部品に最適な50番テーパの10000回転主軸が標準仕様です。45kWの出力、623Nmのトルクです。
8000回転の高トルク主軸(特別仕様)を付属可能です。スピンドルとモータのロータ部を一体化した機構の主軸としては、1200Nmの極めて大きなトルクを有します。チタンやインコネルなどの難削材や大径フェイスミル・大径タップなど大トルクを必要とする加工において威力を発揮します。
自動工具交換可能な工具サイズは、工具最大径φ356 mm(条件付)、工具最大長さ900 mm、最大質量30 kgです。大径/長尺工具の対応範囲を大幅に拡げました。
高速加工では、思いもよらない大量の切りくずが発生します。この切りくずを確実に処理するため、加工室内のカバーの大部分を垂直面で構成し、主軸や天井から吐出するクーラントとともにテーブル直下に配置した幅広のセンタートラフに流し込みます。リフトアップチップコンベアは、ろ過機能を付属し、常にクリーンなクーラントを供給します。これらすべてを標準装備することにより、連続加工の信頼性を向上しました。