横形マシニングセンタ で水平段取り
複雑な小物アルミ航空宇宙部品の加工に特化して設計しました。多くのマーケットから評価をいただいているa1nxシリーズの機械をベースにしています
主軸は14000 回転の高速主軸が標準仕様です。オプションで24000回転の主軸を用意しています。80 kWの大出力でアルミ材の切りくず除去量としては驚異的な4900 cm3/minの能力があります。航空宇宙分野のアルミニウム加工用として最適な主軸です。
DDモータを採用したロータリーテーブル(写真)は、高応答性と高速送りを可能にします。さらにノンバックラッシにより、反転動作を伴う加工で段差のない面が得られます。ベッド温度に同調した冷却油を回転軸に循環してDDモータの高速回転による発熱を防ぐことで精度変化を抑制します。
早送り速度 毎分60 mの直動軸は、加速度1Gの優れた俊敏性を有しています。コラムを案内する2本のX軸のガイドを段違い(スラントベッド)にしました。 これによりZ軸方向の剛性を損なわずにコラムを軽量化することができ、高い加速性能を実現しています。ボールねじおよび軸受ブラケットへベッド温度 に同調した冷却液を送り込むことで、長時間の高速移動による発熱を抑えます。
ロータリーテーブル型の5軸加工機でありながら、独自のパレットチェンジャ構造で水平段取り(写真)が可能です。
高速加工では大量の切りくずが発生します。この切りくずを確実に処理するため、加工室内カバーの大部分を垂直面で構成し、 主軸頭や天井から吐出するクーラントによりテーブル直下に配置した幅広のセンタトラフに流し込みます。
両端支持のATC機構、一体型のX軸とZ軸のスライドカバー、2次処理装置(サイクロン式)クーラントろ過システムを標準装備など高速加工の信頼性を大幅に向上しています。