Malvern Panalyticalのスプレーテックレーザ回折システムでは、噴霧粒子およびスプレー液滴径の分布をリアルタイムで測定し、スプレーおよびエアロゾル製品を効率的にご利用できます。 このシステムは、スプレー特性評価特有の要件に対応し、堅牢で再現可能な液滴径データが得られるように設計されています。
概要
スプレーアプリケーションの分野における35年以上の経験を基に、Malvern Panalyticalのスプレーテックは、スプレーおよび粒状化プロセスを把握するために必要なデータを提供します。 スプレーテックには次のような機能があります。
光学系交換不用で、さまざまなサイズ範囲(0.1~2000ミクロン)の測定に対応
1秒間に最大10,000回の測定を行うことで、経時的に急激に変化する液滴径を適切に測定
特許取得済みの多重散乱補正機能を用い、濃度に左右されない正確な結果を提供
光学系を汚すことなく、さまざまなスプレー噴霧特性を評価します。
独自のソフトウェアを使用し、スプレー粒子径の動的な変化をサイズヒストリーで表示します。
動作
Malvern Panalyticalのスプレーテックは、レーザ回折の手法を用いてスプレー液滴および噴霧粒子径の測定を行います。 レーザー光が、スプレーを通過する時に散乱した光のパターンから、粒度分布を測定します。 その後、この散乱パターンを解析し、液滴径を計算します。
スプレーテックシステムは主に以下の要素で構成されています。
レーザー光発振部。測定時にスプレーの照射に使用される平行レーザー光源を含んでいます。
レーザー光受光部。2つのレンズ(300mmまたは750mm)のうちどちらかを設置できます。それにより、スプレーによって散乱された光が一連のディテクターに当てられます。 幅広い角度に配置されたディテクターが、スプレーの液滴によって散乱された光の強度を正確に測定します。
オプティカルベンチ。トランスミッターとレシーバーの位置を確実に合わせます。 ベンチの長さはアプリケーションに合わせて変更でき、ヒストリー調整できます。
スプレーテックソフトウェア。測定プロセス中にシステムを制御し、散乱データを解析してスプレーの粒子液滴径の分布を計算します。 結果は「サイズヒストリー」トレンドプロットで表示されます。これにより、液滴径の経時変化を「即座に発見」できます。