年、当社は世界で初めてレーザマーカにファイバ発振器を採用したFAYbレーザマーカLP-Fシリーズを発売して以降、約20年にわたり、ファイバレーザマーカのリーディングメーカとして様々なラインナップを販売して参りました。
ファイバ発振方式はYAGやYVO4方式と比べレーザダイオードの寿命が長く、消費電力が低いエコロジーなレーザ発振方式として認知されていますが、一方、レーザのショートパルス化が難しいという課題がありました。
LP-RVは3ユニット構造を採用することで、ファイバ発振方式でありながらパルス幅1nsのショートパルス化を実現。
表現力/アプリケーション対応力の圧倒的な向上に貢献します。
パルス発振ファイバレーザーマーカー(FAYbレーザ)
FAYbレーザとは?
FAYbレーザ」とは、マスタオシレータから発振した微弱なレーザ光がYb(イッテルビウム)という元素を添加したファイバ内を通過することで増幅され、強いレーザ光を出力する画期的な方式です。
長寿命で高い信頼性
LDには高い信頼性と耐久性を誇るInGaAs(インジウムガリウムヒ素)を採用。さらにLDは印字中にのみ点灯するため、熱負荷が少なく、極めて長い寿命を実現します。
高効率で省エネルギー
イッテルビウム添加のファイバ内でレーザを増幅するため、約50%の光-光変換効率を実現。
ヘッド小型化
YVO4などの固体レーザと異なり、増幅部分を発振器内に収めることができ、ヘッドの小型化による設備の小型化に貢献します。
ショートパルスレーザ
当社独自の技術により、ファイバ方式でありながらパルス幅1nsのショートパルスを実現。
表現力が圧倒的に向上しました。
熱影響が少ない
ワークへの熱影響が少ないショートパルスレーザは熱による焦げや変色、変形を抑えることができます。ICや薄物金属等の熱影響を抑えたいデバイスや、樹脂の発色印字等に最適なレーザーマーカーとしてお使いいただけます。
高繰り返しパルス発振
LP-RVはショートパルスのレーザを高繰り返し発振が可能なので、より高速にレーザ光を走査させても、右図のように、レーザ照射のドット間が離れることなく印字・加工が可能です。これにより、レーザ印字・加工タクトの短縮や品質向上に貢献します。
高繰り返しパルス発振
極小文字印字
ショートパルスレーザはワークへレーザ照射した際の熱の拡がりを抑えることができるため、より細い線分での印字が可能です。
□0.15mmの文字でも文字が潰れることなく、視認性の高い印字が可能です。