ecomaruは射出成形機のシリンダー内部洗浄専用のパージ剤です。GW(グラスウール)を高配合し、黒点除去性能を最重視。GF(ガラスファイバー)では落としきれなかったシリンダー内の樹脂劣化物(焼け・黒点)を除去・予防し、黒点不良など異物不良率の低減、品質改善に貢献します。
パージ剤とは、射出成形機用洗浄剤とも呼ばれ、色替え、樹脂替え、外観不良率の低減、異物発生を予防するために用いられる洗浄剤ペレットです。射出成形機における「洗浄」とは、シリンダー内に残った成形材料や焼けた炭化物、汚れを排出することです。パージ剤には、ガラスフィラー入り、界面活性タイプ、発泡タイプ等があり、用途に応じて使い分けられます。
ガラスフィラー入り洗浄剤(パージ剤)で使用されているガラス繊維は、一般的にはGF(ガラスファイバー)です。ecomaruはGFよりも繊維が細かいGW(グラスウール)を使用し、さらに高洗浄を実現。グラスウールは繊維長が短く、繊維径は細く柔らかいため、無数のガラス繊維角と圧倒的な比表面積で効果的に不要物を削ぎ落とします。
パージ剤の役割
射出成形現場での色替え、樹脂種替えなど段取り時間の短縮は生産性に影響を与えます。パージ剤は材料としては相対的に高価であるため、段取替え時間の短縮と、パージ剤コストとのバランスで「段取り時間の短縮」への貢献メリットを検討します。一方、黒点など異物不良の予防や改善は、品質改善に繋がります。
ecomaruは特に、炭化物・黒点除去に威力を発揮する高洗浄タイプです。
現在ガラスファイバー入りを使っているが、パージ剤コストが高いと感じている。
現在ガラスファイバー入りを使っているが、ガラス残りが気になり、GF入りパージ剤で洗浄したあと、さらに通常のパージ剤で洗浄している。(すすぎ洗い、二度洗い)
黒点不良対策にガラスフィラー入りが良いとは聞くが、成形機を傷めないか?コストが高いのでは?と躊躇していて、発砲や界面活性タイプ、共材で置換している。
難燃材や塗装しない成形品の黒点不良で悩んでいる。
射出成形現場のQMSでさらなる品質改善を求められている。