ウシオ電機株式会社は、90℃までの高温動作を実現した660nm帯シングルモードレーザダイオード(LD)の新製品を2月に発売します。HL65241DG/242DG/243DGは、光出力100mW (CW)/200mW (Pulsed)、動作温度範囲は-10℃~90℃で、センシングやバイオメディカル用途に適した製品となっています。
センサー市場では、現在、5GやIoT関連のアプリケーションが急速に拡大しており、それに伴って半導体や電子部品の需要も着実に増加しています。また、世界的なコロナウイルスの大流行の影響で、製造業では生産効率向上のために生産自動化への投資が進んでおり、物流関連でもFAセンサーの需要が高まっています。特に、LDを搭載した光電センサは、2次元や3次元の物体の存在や認識を確認する非接触センサとして広く使われています。
このように、高温動作や信頼性が求められる用途が増えていることから、ウシオでは、結晶成長条件の最適化により、660nm LDの高温域での温度特性の向上に取り組んできました。これにより、最高使用温度を現行品の75℃から90℃に引き上げることに成功し、ハイエンドセンサー分野での付加価値、信頼性の向上、機器の差別化を実現しました。
詳細
- 光出力:100mW(CW)、200mW(パルス)
- 発振波長:660nm
- 動作温度: -10° - +90° C
- シングル・トランスバース・モード
- TEモード発振
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