遠心式薄膜真空蒸発装置 エバポール
遠心式薄膜真空蒸発装置エバポールは、ドイツの技術者Vaclav Feresが考案したユニークな機構の蒸発・濃縮装置で、蒸発・濃縮操作の適用範囲をこれまで処理が困難とされていた領域まで大幅に拡大しました。
•熱変性を受けやすい物質及び沸点の高い物質の蒸発、濃縮、精製、脱臭、脱気、加熱などに使用されます。
•液の加熱処理のための理想的な流れ状態の液膜を形成します。
•液膜厚約0.1mm、滞留時間約1秒で、しかも流速の遅い層流層や局所加熱が発生しません。
•遠心力を受けて液の発泡が抑制されることも、他装置にない利点です。
•加熱蒸気側凝縮面は、凝縮液が常に遠心力で振り飛ばされるので、乾いた加熱面で滴状凝縮による伝熱が行われます。
•薄い加熱面板を保持する巧妙な設計により熱伝導抵抗の少ない2mmの加熱面板の使用が可能となりました。
•総括伝熱係数は5000~9000W/m2K(水蒸発の場合)に達します。
特長
•総括伝熱係数が大きく、滞留時間が短い
•沸騰による発泡がない
•高濃度の濃縮液が得られる
•残留液量が極めて少ない
•操作中蒸発面の状況を観察できる
•洗浄・殺菌が容易(CIP)(SIP)
•装置がコンパクトで省スペースです
•納入後、即時運転が可能で、工事費が少ない
用途
•酵素、抗生物質抽出液
•蛋白水溶液、発酵液
•漢方薬生薬エキス
•各種調味料(アミノ酸、酵母等)
•各種エキス(肉類、魚介類、キノコ類)
•油脂、ビタミン類
•合成化学製品