透明導電フィルムの特性
透明導電膜は、電気と可視光を透過する機能を持つ。 ITO(酸化インジウムスズ)は、透明電極としてタッチディスプレイや太陽電池など様々な用途に広く使用されている。
ITOは一般的に10数Ω/□や100数Ω/□の抵抗値を持つが、近年要求される低抵抗化に対応するためにはITOを厚く塗布する必要があり、透過率の低下や変色(黄変)などの問題が発生する。
このような問題を解決するため、ITOの代替材料として金属メッシュが開発されている。
従来のエッチングタイプの金属メッシュ
金属メッシュの製造にはエッチング法が一般的だが、低抵抗化と配線ラインの微細化はトレードオフの関係にある。大型化が要求される場合、低抵抗化のために線幅を太くすると透過率が犠牲になる。
また、エッチング加工で製造された金属メッシュに起こりやすいクロスポイントでの金属残りは、外観を悪化させる原因となる。
高アスペクト比配線
図に示すように、抵抗値は電線の断面積に反比例する。
したがって、抵抗値を低く抑えるためには断面積を大きくする必要がある。
パナソニックでは、フィルムの表面を平らな
パナソニックの独自工法による金属メッシュは、微細な線幅を維持したまま奥行き方向への断面積を稼ぐことで高アスペクト比の配線ラインを実現し、低抵抗と優れた透過率を両立しています。
アスペクト比=線深さ(太さ)/線幅
細線化と開口率
---