PATHFAST™は、1回の全血サンプルから、hs Trop I、NTproBNP、D-Dimer、hsCRP、Myoglobin、CK-MBの質量を測定します。並行して行われる分析の定量データにより、数分以内に結果が得られ、治療方針の決定が容易になります。急性冠症候群、冠状動脈性心不全の疑い、静脈血栓塞栓症、炎症、心筋梗塞などの患者さんの現場での安全な診断の基礎となります。
PATHFAST™ D-Dimerは、全血または血漿中のD-Dimer濃度を定量的に測定するための化学発光酵素免疫測定法です。PATHFAST™ D-ダイマーは、深部静脈血栓症(DVT)や肺塞栓症(PE)を含む凝固系の活性化プロセスの診断の補助に使用されます。プラスミンによって架橋されたフィブリンが溶解すると、Dダイマーを含むフィブリン分解断片(XDP)が形成されます。Dダイマーは、第XIIIa因子で架橋されたフィブリンの分解の特異的なマーカーであり、凝固の活性化と血栓形成の間接的な初期マーカーでもあります。血漿中のDダイマー濃度は、DVT、PE、DICなどの凝固系の活性化プロセスに関連する臨床症状で上昇します。静脈血栓塞栓症が疑われる患者において、D-ダイマー濃度が多くの臨床研究で確立されたカットオフ値以下であれば、DVTやPEを除外することが可能です。また、Dダイマーの測定は、DICの診断やモニタリングにも役立ちます。
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