シリンドリカルレンズは、平らな面と曲がった面が円筒状になった特徴的な形状を持つ特殊な光学部品です。このレンズは、光を1つの軸で特定の方向に操作し、垂直な軸では光の特性を維持するように設計されています。
シリンドリカルレンズの曲面は、曲率半径が一定であるため、従来の球面レンズとは異なる円筒形の形状をしています。この形状により、シリンドリカルレンズは、直交する軸の光はそのままに、1つの軸に沿った光の集束、コリメート、発散を行うことができます。そのため、乱視の矯正やレーザー光の整形、ライン状の照明などに使われることが多いレンズです。
円柱レンズは、レーザー技術、画像システム、光学機器など、さまざまな分野で応用されています。特にダイオードレーザーなどのレーザービームを楕円形から円形に変化させることで、ビームを整形・誘導する重要な役割を担っています。ビームの形状や方向を制御することで、精密なビーム操作を可能にし、光学性能を向上させます。
シリンドリカルレンズには、反射防止膜(AR膜)が施されていることが重要です。ARコーティングは、望ましくない反射を最小限に抑え、光の透過を最大化することで、光学効率の向上に貢献します。
- 材質:UVFS、BK7
- 寸法公差 : +/- 0.2 mm
- ROC公差 : +/- 0.5 %の範囲
- 表面品質:40-20 S-D
- センタレーション< 3 arcmin
- AR/AR コーティングR < 0.2 %
*標準仕様
---