RAL10TSは、最先端のアマチュア無線天文観測で要求される、感度と測定の安定性に特に優れたプレシジョン・マイクロ波放射計です。RAL10TSは、幅広い制御と動作パラメータのプログラミングにより、当社のトータルパワーレシーバーのフラッグシップ機器となっています。
堅牢なメタル製の筐体には電子機器が収納されており、RAL10TSを当社のソフトウェアで処理されるステーションPCに接続するUSBポートを介して制御されます。受信機の感度は、広帯域(250 MHz)と前置検出部の高利得によって確保されています。また、機器の内部温度の自動制御(PID)により、増幅率や異なる外部温度で動作するパラメータの変動を最小限に抑え、測定の安定性と再現性を確保しています。
受信帯域は10~12GHzとなっていますが(当地ではTV-SATアクセサリーが入手可能なことから、最も一般的なもの)、出力周波数がRAL1OTSの受信「窓」に含まれていれば、どの入力周波数でもLNB(と関連アンテナ)を使用することができます。また、周波数変換器(LNB)を使わずに、ローノイズアンプとバンドパスフィルタを組み合わせて、受信機が受け付ける周波数帯で直接動作する電波望遠鏡を作ることもできます。もちろん、使用するアンテナを考慮して、受信信号を正しく検出するための十分な増幅と、干渉を最小限に抑えるための適切なフィルタリングが必要です。
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