RS PROタイプJ、K、T、Nワイヤタイプ熱電対温度センサシリーズは、IEC60584標準に準拠しています。この熱電対には、短い応答時間を実現する溶接露出熱接点と、グラスファイバ絶縁に覆われたケーブル導体が備わっています。
熱電対の仕組み
熱電対は、幅広いさまざまなプロセスで温度測定に使用するセンサです。異なる金属の2本のワイヤを2か所の先端部で接触させて、2か所の接点を形成します。熱接点(測温接点)は、温度測定対象の本体に接続します。冷接点(基準接点)は、既知の温度の本体に接続します。測温接点を熱源に配置すると、この接点と基準接点の間に電圧差又は電位差が発生します。この電圧は、熱電対参照表を使用して温度測定値に変換されます。このプロセスは、ゼーベック効果とも呼ばれています。
溶接先端露出接点とは
露出接点は、熱電対のワイヤが相互に溶接されており、外部被覆で覆われていない場所です。このワイヤの両端がプロセスに直接挿入されます。これにより、熱電対の感度が高く、応答時間を短くできます。溶接先端露出接点は、腐食しやすいので、非腐食性の流動又は静止ガスの温度を測定すること推奨します。
グラスファイバ絶縁の特性
グラスファイバワイヤ絶縁は、適切な温度範囲ではフレキシブルですが、液体の侵入を防ぐことができません。
主な特長
• 応答時間の短い先端露出溶接接点
• グラスファイバ絶縁ケーブルにより、優れた柔軟性と使用温度範囲が実現されています
• IEC60584 標準準拠
用途
この接地型測温接点のタイプJ / K / T / Nワイヤ熱電対は、計測器、温度マッピング、OEMなどの用途をはじめとする、テスト / 開発用途に最適です。